昨日（2月19日）、

県教委より「令和7年度宮崎県立高校一般入試」志願倍率が発表されました。

令和7年2月19日(水曜日)発表資料【一般入学者選抜志願状況】

テレビや新聞等でも報道があったので、

倍率を含めた情報はすでに聞かれた方も多いかと思います。

また、

2月25日（火）に【一般入学者選抜最終倍率】が発表されますが、

今回の志願倍率に関する、

私（塾長：林）の仮説と検証をしたいと思います。

①一般入試志願倍率（志願変更前）から見える傾向

受験される皆さん及び保護者の皆様は、

実際に受験される高校・学科をご覧ください。

また上の表は

宮東地区（宮崎市・東諸県郡）に所在する県立高校のみまとめています。

この地区において総括としては

【１】宮崎商業高校が昨年までと大きく異なり、

商業マネージメント科（1.81倍）・情報ソリューション科（1.42倍）が

突出しており非常に「狭き門」である。

【２】宮崎工業高校は機械科（2.54倍）が

普通科上位学科以上の高倍率をたたき出し、

建築科（1.89倍）もかなり人気が高く

ボーダーラインも急上昇すると見込まれる。

【３】上記の普通科（宮崎大宮・宮崎西・宮崎北・宮崎南）は

表面の数字ではかなり低く「全入」と錯覚されるが、

実際は理数科や文情科などの上位学科から「回り込み」があるため、

『予想実質倍率』で判断しなければならない。

（上の表に記載しています。）

さて、

今年の志願倍率を一言でいうと

「勉強体力」が相当落ちている！

と言えるのではないかと考えています。

ここからは、

私の「仮説と検証」を論じていこうと思います。

本題に入る前に次のニュースをご覧ください。

②志願倍率から「仮説と検証」を考える

志願者2万人、東洋大学、新・学校推薦入試が物議…高校の成績も条件も不問（Business Journal2024.1207付記事より）

いま大学入試の世界では「年内入試」が大流行しています。

もちろん、お子さまが本当に志望している大学にはやく合格するのは良いことですが、

親世代で未だに語られる「国公立大神話」は

いまの高校生にはあまり浸透していません。

その理由について大きく２つの仮説を立てて考えます。

①　大学入試の形式が増えすぎた。

とくに推薦入試に関しては「学力試験なし」もかなり増えているので、

学力を心配している生徒は

「共通テスト」や「一般入試」を避ける傾向がある。

②　例えば宮崎県内の高校で、

「大学進学＝県立普通科」というものが相当揺らぎ始めた。

宮崎商業高校などの実業系高校でも

「学校推薦型入試」「総合型選抜入試」で進学できるルートが確立できている。

今回、宮崎商業高校が今までにないくらいの高倍率になっています。

確かに、

夏の「オープンスクール」や次年度から「制服変更」の評判は

中学３年生には「ウケる」話題ではあったと思いますが、

県立普通科の倍率が微減している状況は、

①子どもたちの「勉強体力」が落ちてきている、

②その中で、県立普通科でなくても「大学に行ける」

　というルートが確立されている、

③そして給付型奨学金など私立大や専門学校でも

　金銭面の補助を受けられる可能性がある、

この３点が複合的に表面化したものが今回の志願倍率の数字と考えています。

少子化のなかで、

どの高校も生き残りをかけた

「受験生獲得合戦」はこれから先も続くでしょう。

しかし、

大人の私たち（とくに40歳代～50歳代）が考える「若者ルート」と、

現在の「若者ルート」では相当開きがあります。

でも、どの世代でも共通の事実はあります。

それは、

①勉強や部活を通して、

勉強体力・身体能力などの「頑張れる」力を身につける。

②少しでもはやく「自分の好き・得意」を見つけ、

それを活かせる職業を探して欲しい。

そのうえでマッチングしやすい高校や大学を選択する。

日頃、中高生に授業で話していることですが、

今回はここで記事にさせて頂きました。

【ご案内】

上記の「春の新中３保護者会」は

単なる勉強方法アドバイスだけではありません。

受験～高校～進学・就職に関する話やアドバイスをさせていただく予定です。

★詳細内容はこちら

ご興味のある方は（他学年でも可・保護者のみでも可）

国富校までご連絡ください。

★国富校LINEご登録後、「トーク」でお問合せください。