本日（R6.1.24）県立高校推薦入試志願倍率が発表されました。

※上記の表で「黄色ぬり」は倍率1.50～1.99、「ピンクぬり」は倍率2.00以上または逆転可能割合が39％未満、「緑色ぬり」は逆転可能割合が60.0％以上

※「本番得点割合（逆転可能割合）」とは、入試当日実施される学科試験・面接・作文・実技等の配点合計が満点の何％を占めているのかを表したものです。例えば、70％ならば本番の配点が高い、30％ならば自己推薦書や調査書など事前情報の配点が高い、ということです。

【PDF表示】→令和６年度　宮崎県立高校推薦入試　志願倍率状況　（令和6年1月24日発表）

【全体概評】

★宮崎地区（上記表内の高校）に限っては、昨年度倍率平均が2.27倍、今年度倍率平均が2.24倍なので、若干ダウン（ほぼ横ばい）です。

★今年度最高倍率は宮崎西（理数）8.63倍、次に宮崎大宮（文情）5.75倍です。

★今年度倍率がやや低いのが、宮崎農業（環境工学）0.80倍、佐土原（通信工学）1.00倍、宮崎海洋（海洋科学）1.06倍です。

【高校別概評】

★佐土原高校

　昨年度と同じく狭き門ではありますが、通信工学科が1.00倍は志願者には安心材料か。逆に電子機械科が1.85倍と上がっています。数学の配点が高いので数学の勉強を中心に行いますが、意外と国語の勉強が手薄になります。国語も40点満点なので、毎日、「数学」「国語」「面接練習」の３つを繰り返し行ってください。

★宮崎大宮高校

　文化情報科の倍率がやや低いもののどちらの学科も高倍率であることは変わりません。「国語」「数学」「英語」が各100点（全体満点が500点）なので、この３教科毎日行ってください。

★宮崎南高校

　フロンティア科の倍率2.78倍は予想通り。普通科は「国語」「数学」「英語」がすべて40点満点ですが、フロンティア科は「国語」40点ですが、「数学」「英語」が60点です。面接は20点満点なので、やはり３教科勉強が重要です。フロンティア科は数学・英語で得点できるようにしておきましょう。

★宮崎北高校

　倍率は昨年と比べて下がっているものの、昨年が予想以上の高倍率だったので、今年が予想内と考えてください。それでもどちらの学科も2倍超えているので厳しいです。普通科は「国語」「数学」「英語」がすべて40点満点ですが、フロンティア科は「国語」40点ですが、「数学」「英語」が50点です。サイエンス科は本番逆転割合が高いので、ボーダー付近の生徒は３教科の勉強を毎日行ってください。

★宮崎西高校

　理数科は募集定員が8名なので、どうしても高倍率になります。狭き門なので、良い意味で「一般入試」も見据えて勉強しましょう。普通科は予想通り高倍率です。逆転できるかどうかは単純に「高得点取れるかどうか」です！市内普通科４高校の中で面接配点が高いことも注意しておきましょう。

★宮崎農業高校

　環境工学科の倍率が0.80倍です。でも「全員合格する」ということではありません。ある一定得点以下はすべて不合格になり、その不足分を一般入試に加算（一般の募集定員が増える）されます。2倍を超えている学科が３つありますが、食品工学科と生活文化科は地区実力テストでも予想されていたので驚きはありませんが、生産流通科は予想外です。「どうしても農業高校に行きたい」生徒が集中したかもしれません。本番逆転割合が高いので、「国語」「数学」（配点が各40点）、そして「面接」（配点80点）の訓練は人一倍やってください。

★宮崎工業高校

　上記表をご覧になればわかりますが、電気科2.65倍、建築科2.70倍は激増です！！他の学科も1.50倍を超えています。それ以上に宮崎工業高校が大変なのは、当日学科試験が実施されず面接のみ、言い換えれば入試前の情報（自己推薦書・調査書）でほぼ決まり、ともいえる配点です。受験者は推薦面接は頑張るものの、良い意味で「一般入試」も想定しておいてください。

★宮崎商業高校

　グローバル経済科は伝統的に「英語」が好きな生徒が集まりやすいです。よって「英語」でのミスは致命傷となります。学科によって実施教科が異なりますが、宮崎工業高校と同様に逆転可能割合が低いです。よって「一般入試」も想定しながら、実施教科で高得点取れるようにトレーニングしてください。

★宮崎海洋高校

　倍率は1.06倍です。上記にも示しましたが、ある一定の得点以下は不合格になり、その不足分を一般入試に加算（一般の募集定員が増える）されます。学科試験は数学のみですから、受験者はあと２週間「数学」の大問１・２（過去問参照）のトレーニングをしてください。

★本庄高校

　倍率は1.40倍。高いと思われた方もいるでしょうが、ここ数年本庄高校志望者は徐々に増えてきています。よって予想内の倍率です。宮崎工業高校同様、当日の学科試験はありません。面接（70点満点）、作文（30点満点）の計100点の勝負です。まずは面接項目勉強、そして作文の書き方（パターン）をしっかり理解してから実際の練習をしてください。

最後に、県立推薦入試を受験する生徒の皆さんへ。

過去問は３年間分やったほうがいいですが、多くの生徒が「解くことで満足する」か、または「最後までやりきれない」か、です。

そして、苦手単元・分野はわかっていると思うので、これから１週間は自分の苦手の教科・単元の問題を演習し、『解法』を覚えてください。わからなければ塾の先生に聞いてください。

そして面接については、各中学校から過去の面接項目をもらっていると思います。「自己推薦書」と「各高校のアドミッションポリシー・推薦要件」を熟読し、「想定問答集」を作成していきましょう。これを１月末までに完成させること。それを「キーワードトレーニング」して、リハーサル練習をしてください。