先日（５月上旬）、

各中学校で実施された

「５月校内実力テスト」の個人成績が返ってきました。

※実施されていない中学校もあります。

さて、現時点で見たところ、

多くの中学校で210点台～240点台と

例年に比べて約20～40点ほど平均点が下がっています。

なかでもＨＪ中学校は学校平均点が200.2点！

数字だけをみると「学力低下」が見られますが、

それ以上に心配なのが、生徒たちの「メンタル」です。

例えば宮崎Ｋ高校（普通）ならば目標300点、

宮崎Ｎ高校（普通）ならば目標350～370点と掲げ

子どもたちなりに頑張ってきたと思いますが、

あまりの得点の低さにビックリし、

そして、

「私（ぼく）は勉強無理かも…」と

あきらめモードになってしまう。

これがとても心配です。

まして、６月は部活の大会（中体連）や学校行事があって

「勉強時間が取れないからできない」とマイナス思考になってしまいます。

まだ実力テストもありますし、

当然入試に向けて頑張って欲しい。

よって、中学３年生の皆さんには

次のようなアドバイスをしたいと思います。

１　勉強の仕方を見直す

子どもの学力や環境によって様々ですが、

この時期は

「勉強」＝「問題を解く」と単純に考えることをやめましょう。

（「解く」こと自体は悪くないです…。）

「勉強」＝「思い出す」と考えて勉強する

とよいでしょう。

【参考動画　保護者の方必見！】

昨日YouTubeで公開された動画がヒントになるので共有します。

実は、これは「保護者」の方こそ観てもらいたい動画です。

（賛否両論あると思いますが、「使える」ところも多々あります！）

約38分だけ時間をください、そして観てください！

この動画では様々な「気づき」が得られますが、

私が特に推奨したいのが

「思い出す」勉強方法です。

実際、国富校の中高生には授業中に話している点です。

２　範囲の単元にこだわるな

上の画像は６月に行われる「第１回地区実力テスト」の範囲です。

毎年のことですが、学校からは過去問が配られますし、

子どもたちの中には

「先生、社会の江戸時代のプリントをください」など、

単元を演習するためのプリントをもらいに来る生徒がいます。

「やる気」はとても評価します！

でも、学力の低い生徒にとっては

この時期に過去問をするのは間違いです。

よく考えればわかるはず。

中１内容もきちんと覚えていないのに、

応用問題が解けるなんてありえません。

いますべき勉強は

①　つまずいた箇所に戻って勉強する

②　いきなり問題を解かない。まずは教科書・参考書などを使ってその単元で重要な部分をまとめ覚え直す。

　（これは映像授業が適しています。）

③　単元の重要部分の全体像をつかんでから問題演習をする。

④　必ず基本問題から取り組む

では過去問はなぜ必要なのか。

それは、傾向・難易度をつかむため（知るため）です。

日頃の学校テストで90点以上、実力テストで75点以上の人は

過去問から始めてもかまいません。

【参考　５月校内実力テストより】

●数学　大問１

(1)～(6)はすべて基本問題です。

　このような問題が苦手な生徒は中１計算（必要あれば小学算数計算）から復習しましょう。

(7)　最近入試で頻繁に出ている「箱ひげ図」です。

　解き方を理解しておきましょう。

●英語　大問３

１は「文法・熟語」問題です。英語ではここが最も簡単なのですが、最近の中学校では「文法」をきちんと習いません。「文法」が全く分からない場合は、中１はじめに戻る必要もあります。

２は「文法・並びかえ英作文」問題です。ここも「文法・公式」を知らないと解けません。単に、「不定詞」「動名詞」だけ勉強しても歯が立ちません。

３は絵・図をみて、指示に従って「英作文」を書く問題です。ここはふだんの勉強でやっていないので苦手にしている生徒が多いです。

３　さぁ、何をしますか？

上記で様々なことを述べましたが、「何から始めればよいかわからない」という生徒は、詳しいことは学校や塾の先生に相談しましょう。そして「計画」「教材」を決めてください。

でも、それらが決まるまでに時間がかかることが一番いけないので、今日30分でもいいから、単語暗記・漢字練習でもいいから、ダラダラせずに行動に移しましょう。徐々に体が慣れていくはずです。

保護者の方もその観点でお子さまの様子を見ておいてください。それでもなかなか行動に移らない場合は、塾にご相談ください。